無能な管理職の高給問題

ひかり
ねえ、なぜ日本では給料が上がりにくいの? 他の国と比べて、昇給の機会が少ないような気がする。

ゆうと
給料が上がらないのは、景気が悪いからじゃないの? 会社の業績が良くないと、昇給なんてできないでしょ。
むろうくん

確かに景気は要因の一つですが、日本特有の構造的な問題があります。 無能な管理職が高給をもらい続けていることが、大きな要因の一つです。

ひかり
無能な管理職? それはどういうこと? 管理職なんだから、それなりの能力があるんじゃないの?

ゆうと
しかし、管理職の給料が高いのは当然じゃないか。 責任が重いし、部下をまとめるのは大変な仕事だ。
むろうくん

問題は、現在の貢献度と給料のバランスです。 かつては貢献していたかもしれないが、ITツールの普及で役割が小さくなっています。

ひかり
なるほど。昔は手作業でやっていたことを、今はITツールで自動化できる。 管理職の役割も変わってるのね。

ゆうと
とはいえ、管理職は部下の教育や意思決定をしてるでしょ。 それらはITツールでは代替できない重要な仕事だ。
むろうくん

確かに、良い管理職は重要な価値を提供します。 しかし、多くの管理職が過去のやり方を踏襲しているだけです。

ひかり
過去のやり方? 具体的にはどういうこと? 時代に合わない方法で部下を管理してるの?
むろうくん

例えば、報告書の形式や会議の進め方など、 昔から変わらない手続きに固執している管理職が少なくありません。

ゆうと
けれども、それらは会社の伝統や文化じゃないの? 変える必要があるのか?

ひかり
伝統や文化も大切だけど、時代に合わせて進歩する必要がある。 昔の方法が今も通用するとは限らない。
むろうくん

さらに重要なのは、能力や経験ではなく、 組織内の立ち位置で給料が決まっていることです。

ひかり
立ち位置? つまり、役職が高ければ給料も高いってこと? 成果を出してなくても?

ゆうと
しかし、役職が高いということは、それだけ責任が重いってことじゃないの? 給料が高いのは当然だと思うんだけど。
組織内の立ち位置による給料決定
むろうくん

問題は、成果を出しても管理職ポストが埋まっていれば昇給できないことです。 能力があっても、昇進の機会がない人が多い。

ひかり
なるほど。優秀な人材がいても、上のポストが空いてないと昇進できない。 結果として、給料も上がらないのね。

ゆうと
とはいえ、無能な管理職を辞めさせれば、ポストが空くんじゃないの? そうすれば、優秀な人材が昇進できる。
解雇規制による新陳代謝の阻害
むろうくん

そこが日本の問題です。解雇規制が強いため、 無能な管理職を辞めさせることができません。

ひかり
解雇規制? 労働者を守るための制度じゃないの? それって悪いことなの?

ゆうと
しかし、無能な人を辞めさせられないのは問題だ。 会社の業績に悪影響がある。
むろうくん

労働者保護は重要ですが、過度な保護は組織の新陳代謝を阻害します。 結果として、全体の給料水準が下がる原因になります。
🧪日本で給料が上がりにくい理由
無能な管理職の高給維持 :現在の貢献度に比べて高給をもらい続けている
ITツールによる役割の変化 :昔のやり方が通用しなくなっている
組織内の立ち位置による給料決定 :能力や経験ではなく役職で給料が決まる
昇進機会の不足 :成果を出しても管理職ポストが埋まっていれば昇給できない
解雇規制による新陳代謝の阻害 :無能な管理職を辞めさせられない
これらの要因が複合的に作用し、日本全体の給料水準の向上を阻害しています。

ひかり
でも、解雇規制を緩和したら、不当に解雇される人が増えるんじゃないの? 労働者の権利が侵害される。

ゆうと
確かに、その懸念はある。 けれども、現状のままでは組織が硬直化してしまう。
むろうくん

重要なのは、バランスです。不当解雇を防ぎつつ、 組織の新陳代謝を促進する制度が必要です。

ひかり
例えば、どういう制度があるの? 両方を満たす方法はあるの?
むろうくん

問題は、成果主義が導入されないことではありません。 元を辿れば、解雇規制が強すぎることが原因です。

ゆうと
解雇規制が原因? どういうこと? 労働者を守るための制度じゃないの?
むろうくん

今のような高度化された社会では、再教育によって求められる人材になれる人はごくわずかです。 教育を受ければビジネスにおいて誰でも役に立てるという時代は、もう昔の話です。

ゆうと
なるほど。つまり、能力のない人を再教育で改善するのは現実的じゃないということか。 その場合、どうすればいいの?
むろうくん

解雇や減給は、自然な市場原理としてもっと起こりうるべきです。 会社が求める人材に適さないのに雇用され続けるのは、市場原理として不自然です。

ひかり
市場原理? つまり、能力に応じて自然に淘汰されるべきということ? でも、それって残酷じゃないの?

ゆうと
確かに、個人にとっては厳しい現実だ。 けれども、社会全体の効率性を考えると、必要なことなのかもしれない。
ベーシックインカムによる解決策
むろうくん

そこで、もう一つの解決策が必要になります。 ベーシックインカムで生活保障をすることです。

ひかり
ベーシックインカム? 働かなくてもお金がもらえる制度? それって、働く意欲を失わせないの?

ゆうと
そうね。生活の心配がなくなったら、 人は本当にやりたい仕事に集中できる。
むろうくん

その通りです。ベーシックインカムにより、 生活の不安から解放され、能力に応じた仕事を選べるようになります。

ゆうと
しかし、ベーシックインカムの財源はどうするの? 税金を上げる必要があるんじゃないの?

ひかり
確かに、財源の問題はある。 けれども、無能な管理職の高給を削減すれば、 その分をベーシックインカムに回せる。
むろうくん

さらに、組織の効率化により生まれる利益も、 ベーシックインカムの財源として活用できます。

ゆうと
なるほど。無能な管理職を解雇し、組織を効率化することで、 その分を社会全体に還元するということか。

ひかり
そう。結果として、全体の給料水準も上がる。 能力に応じた正当な報酬が得られる社会になる。
むろうくん

その通りです。自由な解雇とベーシックインカムの組み合わせにより、 歪みのない正常な労働市場が実現できます。

ゆうと
確かに。今まで考えたこともなかったけど、 この2つの制度を組み合わせることで、問題が解決できるかもしれない。
まとめ

ひかり
そう。私たちは、もっと自由で効率的な社会を目指す権利があるのよ。 古い制度に縛られず、現代に適した社会システムを構築していこう。
むろうくん

その姿勢が、日本の未来を変える第一歩です。 組織の新陳代謝を促進し、能力に応じた給料体系を実現しましょう。